コミュニケーション能力:余談

コミュニケーションデザインとは?

『コミュニケーションデザイン』とは企業が消費者に向けて発信するメッセージを最大効果が得られるように、顧客との接点となる媒体や情報の中身、タイミングなど全体の構成を考えて設計することです。

インターネット普及以前の企業から消費者へのメッセージは、テレビ、新聞、雑誌、ラジオの既存メディアと、屋外広告やチラシなどが主要媒体でした。それがインターネットの登場によって一変しました。限りある広告枠を押さえるという発想から、無限に広がるネットの枠をいかにデザインしていくかという能力が必要となってきているのです。ブローカー的発想から、アートディレクター的発想へのパラダイムシフトが必要です。

今までのメディアプランニングは、「広告予算を新聞広告+テレビCM+Webサイト制作に割り振る」という広告ベースの発想でしたが、それでは効果効率の悪いコミュニケーションしか測れなくなってきているのです。この壁を打ち破るには、媒体選定からクリエーティブの内容まで全体を統括する「コミュニケーションザイナー」が必要とされています。

コミュニケーションザイナーにはクロスメディア型の掛け算発想ができることと、職人気質のクリエイターたちにキャンペーンの全体像を説明し、整合性の取れたクリエーティブを作ってもらう強力なリーダーシップが求められています。企業の広告・宣伝部門や広告代理店の社員にとって今最も求められる、時代が要請するスキルがコミュニケーションデザイン能力と言えるでしょう。

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