コミュニケーション用語

コミュニケーション能力~ディベート

今回はコミュニケーション能力を鍛える方法として、『ディベート(debate)』をご紹介しましょう。
ディベートとは「討論」ともいい、ある公的な主題について異なる立場に分かれ議論することをいいます。単なる言い争いやディスカッションとは異なり、ルールに基づく知的スポーツです。ディベートを学ぶことで、論理的思考能力やコミュニケーション能力が養えます。

ディベートでは議論をするテーマが決められます。「~は、…すべきだ」という命題で示されており、議論は「すべきか、すべきでないか」という判断の妥当性の点に集約して行われます。

ディベートは肯定側、否定側に分かれるのがルールで、パネルディスカッションのような中間派といったものは置きません。そして個人個人の主義主張はいったん棚に上げて、肯定側からも否定側からも議論をすることになります。自分の主義に合わないからといって、肯定側か否定側のいずれかの立場しかできないといったことは認められません。

ディベートでは主張には根拠が要求されます。主張と根拠を1セットとしたものが「証明された議論」となります。相手は主張と根拠との間にズレや矛盾はないかを検証し、おかしいと判断したところをさらに根拠を示して反論します。こうした応酬を繰り返し、どちらの議論のほうがより説得力があるかを競い合うゲームです。

ディベートはゲームですから、勝敗を判定します。勝敗は第三者である審判を説得するという形で争われます。審判は肯定側・否定側それぞれの議論の証明具合を判断し、より説得力のある方を勝ちと判定します。

▲ このページのトップにもどる